こんにちは、ぺりかんです。
今日は『揺さぶられ症候群』についてまとめてみました。
揺さぶられ症候群ってどんな病気?
揺さぶられ症候群とは、赤ちゃんを激しく揺さぶることで、脳内出血や網膜出血を起こすことをいいます。
赤ちゃんの脳と頭蓋骨の間に隙間があるために、強く揺さぶられることによって、脳と頭蓋骨を結ぶ静脈ややわらかい脳組織が切れてしまいます。
症状としては、顔色が蒼白になる・ぐったりする・意識がなくなる・けいれんを起こす・嘔吐する・呼吸が不規則になる、などがあります。
場合によっては、脳性麻痺・精神運動発達遅滞・視力障害などの後遺症が残ったり、緊急の治療をしないと生命に危険が及ぶこともあります。
通常の育児では起こりません
乳幼児揺さぶられ症候群は、1970年代にアメリカの研究者によってその存在が明らかにされました。
それ以来「たかいたかいはしてはいけないの?」「車に長時間揺られていてもなるの?」など、不安になるママ・パパが増えたそう。
でも、揺さぶられ症候群はごく普通の育児をしていれば、まず起こることはありません。
危険なのは、1秒間に赤ちゃんの体を2往復させるくらいの暴力的な揺さぶりです。
これは、赤ちゃんをあやす行為ではなく、明らかな虐待です。
ですから、赤ちゃんが喜ぶ「たかいたかい」であったり、通常の車の揺れ程度であれば、心配はありません。
育児不安を抱えている場合は相談を
赤ちゃんが乳幼児揺さぶられ症候群になるという悲劇の背景には、仕事に疲れている、夫婦で協力して育児ができないなどの育児不安があります。
毎日の夜泣きのたび重なる授乳、赤ちゃんがなかなか泣き止まないなどで、育児に疲れてしまうということもあるでしょう。
それで赤ちゃんに対する愛情が不安定になり、衝動的に赤ちゃんに虐待してしまいそうにるのかもしれません。
でもそこで、一時の感情で赤ちゃんを傷つけてしまえば、一生後悔することになります。
ですから、ママ・パパは自分だけで抱え込まずに、周囲の人やかかりつけ医などに相談してみましょう。
福祉センターなどの公共施設を積極的に利用するのもいいでしょう。